願いがテーマ

花火

空には空の 事情というものがございましょうものを 花火の奴ときた日には お構いなしにシュルドンと鳴り 平穏な空のひとときの安息を打ち破るのでありました 空はそれでも 別に文句など言うでなく 首をちょっと傾げたふうに ほほ

亡命

彼の瞳に映る世界は未来へと確かに漸進しているはずなのだファシズムに立ち向かう彼の精神は恐ろしく崇高いではないか亡命を決意するまでの過程を今つぶさに振り返ろうともその叫びも沈黙も捧げた自己犠牲も全ては正義への願いに裏付けら

君の笑みが見つめる 僕はただ ちいさくうなずく 墜落する予感が 鋭い音をたててよぎり 僕は恐ろしくて そのまま身が凍りついてしまう レモンの黄に輝く 光線がまぶしく僕を貫き通す その拍子に 僕はバランスを失いながらも そ

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