がテーマ: 恋

無茶

君に伝えたい思いは
いつも
同じ言葉になっちゃうんだが
気持ちはいつも新しくて
いつも
少しずつ変わっている
ただ
少しも変わりがないと言っても
別に
おかしくはない
そんな気もするんだから
全くもって無茶な道理だ

あなたのことを
いつものように思って
おとなしく眠るとしよう
切なくなってしまうほどの
あなたを愛するこころに
満足をして
時として奇跡とも思われる
あなたがくれる真心に
感謝などして

ガラガラ

このところ
風邪をひいても
酷使し続けているせいで
私の喉は
赤ん坊のあやし道具
「ガラガラ」

自分を
まだ子供だとうそぶいては
よくおどける
君をあやすのには
丁度よい道具かもしれないけれど

君が
いつも聞いていたいと
願うくらいの魔法の声でも
出せたらいいのに
現実はどうにも
「ガラガラ」

その日

本当は
いつも寄り添っていたい
朝から晩まで
一日中
ずっと寄り添っていたい
隣にいるという
それだけでなく

生涯に
果たしてどれだけ
そんな風に一日中過ごせるものか
二つの心は
寄り添うどころか
ある時ふと
不用意に姿を現した
曖昧な隔絶によって
ひどく
苛まれ続けたりする

愛することに挫けながら
ついさっきの
ほんの小さな出来事に
やさしく助け起こされては
また性懲りもなく
信じ直してみるんだ
きっと
あるに違いない
美しいその日

カタブツ

もっとも難しいのは
自分自身
というモノみたいだ
自由に上手く
コントロールできると
いいのに

 半端とかなんとか
 くそくらえだ
 我がままも
 頑固さも
 ぶっこわれちまえばいい

そんなことを考えつつ
自分自身に
諦めさせようと
努めているんだが
これがまた難しくて
カタブツなんだ

かぜ

なってみると辛い
でも
なるまで忘れてる
恋煩いと
同じ

一番星

冬の木立に風が吹く
一番星の輝きだす頃
お日様に取り残されて
男はとうとう
肩をすぼめて立ちすくむ

野良猫がにゃあと鳴き
その瞬間に振り向いた男の
疲れた視線は魔法となって
野良猫を見事に射止める

互いに見つめ合うのは
男と女
ではなく
男と野良猫

猫の立派な長いひげに
ひゅるるぅとまた風が吹くと
男のそり残しの情けないひげにも
ひゅるるぅとまた風が吹く

それもまもなく
男は猫にさえまた取り残される
なんとしようにも
一番星は金星なのだ

風邪

今日は
みぞれがびちょびちょと降っていた
冷たくて
急に君がどうしてるのか気になって
息ができないくらい
悲しかった
どうやら
風邪をひいたみたいだ

君と

いろいろあったみたいだけど
本当は何もなかったのか
とも思われてくる
ただ
何も始まらないまま終わってしまったと
今から思いなおしてみるには
確かに何かがありすぎたようでもある

私の夢は
いつも裏切る
たいがい
ひどく切ないやり方で
私をうちのめすんだ
ことごとく

無駄な考え

幸せのために、
必要なのは勇気。
(それに対して、あなたが好きなのはケーキ)

色んなことを乗り越えるには、
本当は勇気が一番
大切さ。
(それに対して、北海道の屋根は大雪山)

だけど、へなちょこにはなかなか、
その勇気が湧かない。
(それに対して、私がUFOを見たのは稚内)

だから、時々だけど、
幸せになれないときもあるのかな。
(それゆえ、焼きそばUFOっていうのもあるのかな)

でも、今はあなたのおかげで、
毎日、幸せを感じることができる。
(それに対して、毎日は電話ができない)

もっと、あなたを幸せにしてあげたいと思うけど、
どうやったらいいんだろう。
(それに対して、あなたはよくはぐらかしてくれる)

その結果、へなちょこにはなかなか、
超弩級ウルトラスーパーシュールな良案とか湧かない。
(それに対して、私がUFOを見たのは稚内)

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