尾根づたいの道、左右所々、
土砂が崩落した痕らしい茶色い土の断崖が、足下を脅かした
さざれ石が度々足元をすくうようになった
何かに捕まらなければ立てないような急な斜面にはロープが張ってあり、
それにすがって登った
小石に足を取られないように、一歩一歩、注意深く足場を探った
左右を切り落としたような細い尾根道の向こうに山頂があった
勢いをつけて駆け上がった

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