やっとのことで巡り会えた 嬉しくて だれかに言いふらしたいけれど まだだめ 勿体なくて 話す相手だって 念入りに人選しなくちゃ
馬鹿を言う
こんな僕を好きだと 世にも奇妙な 馬鹿を言う あんまり珍しいから 君を抱きあげて そっと宝箱に しまうとしよう
ごっちゃ
数学的な 何やら わけわからん内容と 君の頭の中で ごっちゃになってるんだね わたし
勇気
君が 勇気を出して 私に思いを 告げてくれるたび 私の思いは ひときわ強く しなやかに 羽ばたき始める
泥棒
君の睡眠不足 睡眠時間を盗んだのは、 誰あろう 他ならぬ私です 心を ありったけ盗まれた 素敵な泥棒さんへの ちょっとした仕返しに
二人
この しばらくの間 大切な時間が 動いていくような 記念 すべきことでいっぱいの 美しい日々です
約束
これまで互いの過ごしてきた すべての時間と出来事は この約束を果たすためのものだったと 僕は本気で口にする きっと君は いつものように ちょっとあきれて笑うだろう また大げさが始まったと 僕を思わず嬉しくさせる 可愛い声
プレゼント
サンタクロースが 二十年分くらい届け忘れていた 私へのプレゼントを ひとつに まとめて届けてくれた この日
蜜
あなたは 私には蜜の味 ミネラル豊富な 完全健康食品 なにしろ 毎日の私を いつだってきっと 元気にしてくれる 上等な稀少品
無理のある話
あなたは 巴御前にそっくりです そっくりとは言っても 巴御前の容姿など 私も見たことはありません 私の中にある そのイメージとの比較です 巴御前はその昔 木曽義仲が 自国から都に攻め登り 攻め落としてまもなく討伐軍に追わ