がテーマ: 喜び

甘味

そう
そのことば
できることなら
紅茶に溶かし込んで
一滴残らず
飲んでしまいたい
私の
ありったけで
慈しみながら

無茶

君に伝えたい思いは
いつも
同じ言葉になっちゃうんだが
気持ちはいつも新しくて
いつも
少しずつ変わっている
ただ
少しも変わりがないと言っても
別に
おかしくはない
そんな気もするんだから
全くもって無茶な道理だ

あなたのことを
いつものように思って
おとなしく眠るとしよう
切なくなってしまうほどの
あなたを愛するこころに
満足をして
時として奇跡とも思われる
あなたがくれる真心に
感謝などして

無駄な考え

幸せのために、
必要なのは勇気。
(それに対して、あなたが好きなのはケーキ)

色んなことを乗り越えるには、
本当は勇気が一番
大切さ。
(それに対して、北海道の屋根は大雪山)

だけど、へなちょこにはなかなか、
その勇気が湧かない。
(それに対して、私がUFOを見たのは稚内)

だから、時々だけど、
幸せになれないときもあるのかな。
(それゆえ、焼きそばUFOっていうのもあるのかな)

でも、今はあなたのおかげで、
毎日、幸せを感じることができる。
(それに対して、毎日は電話ができない)

もっと、あなたを幸せにしてあげたいと思うけど、
どうやったらいいんだろう。
(それに対して、あなたはよくはぐらかしてくれる)

その結果、へなちょこにはなかなか、
超弩級ウルトラスーパーシュールな良案とか湧かない。
(それに対して、私がUFOを見たのは稚内)

ゆりかご

ゆりかごに揺られながら
僕はうっとりとしている
君の指の白さを眺めて
どうしてあんなものが
自然によって生まれてくるのだろうなどと
呑気に思っている間
僕の中には
君の不思議がたくさんみなぎって
僕を満たすのだ

ゆりかごは宇宙の
愛らしい償いである
だから優しく僕を揺らし
うっとりと僕をなぐさめる

はらはらしながら
ゆりかごの結末を予感しつつ
僕はただ
うっとりとしている

昼下がり

平和な海の掟に
松の梢はうっとり酔い

ほうっと明るんだ空が
妖怪を称えあげて光り

ジュネーブに飛んだ姉の
手首にはブレスレット
細いブレスレット

鎖につながれた
奴隷の憂い
静かな
海の憂い

らっきょうが
ガリリと音を残す
そういう夏の昼下がり

無題

遠くを見るにはこうしろと
ひまわりは背伸びする。
僕は思わず嬉しくなって
にこにこと笑ってしまう。

無題

湖と
涼しい
風と
僕と

チョコレート

ひとかけの
チョコレート。
甘美さと
ノスタルジーと。

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