無題

あさがおの これが ふたばだよ

パッションの傾斜する午後あたり夏は音を立てて静かな音ですが音を立て崩れ落ちるのであります

夕暮れ

あめ色の夕暮れを 見るうちに霧が深まり そろそろ 昨日の幻想に そのまま沈み込んでいた 悪魔の ささやきが聞こえるころだ

六月

雨が上がり 空が明るんできたせいで 僕はなんとなく 無口の今を持て余している 僕の心は なんだか たまらなくなっているのに…… ほら いつもと同じく働く僕は サーカス小屋が お似合いだ サーカス小屋こそ お似合いだ 〈そ

ある朝に

僕の生み出せるものは うんちくらいのものだ いつになく 頑張ってみたところで 出来てきた作物はといえば いつも同じにひょいとあり そうして 勢いのある水なんぞに流されて どこかへ溶けて消えちまう 僕にしてみたところでもう

無題

湖と 涼しい 風と 僕と

ゲジゲジの最期

つるつるの床の上で ゲジゲジは死んだ それも 生物の先生によって 簡単に踏みつぶされたのだ 生物の先生は無意識である ゲジゲジは不運である よりによって 二つしかない足のそのひとつの ちょうどよいタイミングを以て ちょう

無題

いったい どこで いったい 何に つまずいて しまったのだ

無題

ひょっとこ の 憂ひ

無題

ろばのみみ に ねんぶつ

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