つるつるの床の上で ゲジゲジは死んだ それも 生物の先生によって 簡単に踏みつぶされたのだ 生物の先生は無意識である ゲジゲジは不運である よりによって 二つしかない足のそのひとつの ちょうどよいタイミングを以て ちょうどその置かれるはずの場所に潜り込んだのだ ゲジゲジは 明らかに通過するつもりであったろう 一目散に走っているさなかに それは僕が足でつついて走らせたのだが 数十本の細い足の筋肉・・・筋肉? 筋肉でも何でもよいが それを最大限に動かしながらの 命懸けの逃亡であった 僕からは逃れた そして数メートルだけ命を永らえて・・・永らえて? 永らえたのか何か知らないけれど 不運に遭った つるつるの床の上に ゲジゲジの死が つぶれていた
無題
いったい どこで いったい 何に つまずいて しまったのだ
無題
ひょっとこ の 憂ひ
無題
ろばのみみ に ねんぶつ
人生
一生懸命 サーカスだ。
みかん
みかんの 向こうに 山がある。
チョコレート
ひとかけの チョコレート。 甘美さと ノスタルジーと。
らくだ
らくだにのれば 楽だけど 駄目だよ駱駝も だだこねるのだ
知恵の輪
早いところ 何とかなるまいか 知恵の輪みたいに
振り子
間延びした運動で 僕を煩わせる重たい振り子 揺れながら ぐれちまって もう手に負えない 僕はそのうちになんとかなるんだろうと思いながら どうにかやってはいるが