これまで互いの過ごしてきた すべての時間と出来事は この約束を果たすためのものだったと 僕は本気で口にする きっと君は いつものように ちょっとあきれて笑うだろう また大げさが始まったと 僕を思わず嬉しくさせる 可愛い声を野花に咲かせて 面白がるにちがいない 寂しさや孤独の涙も 挫折した悲しみも 捨てきれない不器用な結末も すべてが この日のための祝福だったと 思うことさえできもする どんなに辛い思いまで 残らず この一つの約束のために 特別に誂えられてきたものだったと 信じることさえできもする いつ約束なんかしたものかと 君がいたずらに僕を困らせても 僕はヘッチャラ そんなこと わかりゃしないに決まっている 互いが交わした約束事でもあるまいし わかろうはずなどあるものか 宇宙が始まったその時から この約束は ずっと守られるはずだっただけ 僕が真面目にそう言うと きっと君は また大げさが始まったと そよ風みたいに 笑ってくれるに違いない
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