黄色の光看板が斜めになり くすんだペイントの中にある黄色の 妙に鮮やかな光を放っているのが 実は君であるということを 僕はとうとう告げることなしに 今日まで時間を終えてきてしまった そうしてブリキの看板を きちんと立て直す術も持たず それでも黄色い光のところから 目を離せないまま ぼんやり見守り続け ほうりゃとばかりに 時たま思い出して自分の ずいぶんと色あせた情熱のかけらをちぎっては ばおんと看板にぶつけてみるのだ 心なしか 看板がまた斜めになる 光は一層鮮やかだが Facebookで共有Xで共有保存する