黄色の光

看板が斜めになり
くすんだペイントの中にある黄色の
妙に鮮やかな光を放っているのが
実は君であるということを
僕はとうとう告げることなしに
今日まで時間を終えてきてしまった

そうしてブリキの看板を
きちんと立て直す術も持たず
それでも黄色い光のところから
目を離せないまま
ぼんやり見守り続け
ほうりゃとばかりに
時たま思い出して自分の
ずいぶんと色あせた情熱のかけらをちぎっては
ばおんと看板にぶつけてみるのだ

心なしか
看板がまた斜めになる
光は一層鮮やかだが

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