ずどんと大砲が鳴ったあとの 僕の心の中を支配する余韻が しつっこくてやりきれない 頭痛のガンガンする痛みには もうあきらめもあるが しかし 僕の心の中を埋め尽くすもの 大砲の余韻が鳴り止まないのだ 大砲は僕の上にある未来をめがけて そこには多少のデフォルメもあろうが 図太くて鈍い音とともに 天高く打ち上げられたのだ それなのに まだ砲丸は落ちて来ない 落ちて来ないが 空砲などではあり得ないはず 確かに それは僕が打ち上げたのだ いつもいつも ずどんと大砲が鳴ったばかりで 余韻が鳴り止まないまま 砲丸もまだ落ちては来ない
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