ある朝に

僕の生み出せるものは
うんちくらいのものだ

いつになく
頑張ってみたところで
出来てきた作物はといえば
いつも同じにひょいとあり
そうして 勢いのある水なんぞに流されて
どこかへ溶けて消えちまう

僕にしてみたところでもう
金の卵は生めないことを知っているから
いちいちがっかりもしないけれど
時々考えてみたりする

こんなものにしても
喜んで受け容れる畑のひとつ
どこにかあるんじゃないかしらんと

そうでなけりゃ
僕だって鼻を
つまみたくさえなっちまう

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