心を 切り刻んで 細かく 切り刻んで ある時ふと 紙ふぶきのように それを一斉に 空(くう)に舞わせたところに それは生まれたのだろう 純粋な魂を 粉々に 切り刻んで 紙ふぶきのように 散らせたなら それはきらきらと 瞬間の輝きを放ちながら 切り刻まれた永遠となって 静かに降り積もっていくわけだ
ここ
今 ここに いること やがて ここから いなくなること この二つは 初めから交わされている 太陽と月との 動かせない約束だ だからこそ ここにいるうちに やった方がいいことの 全部をやっておくとしよう ここからいなくなる前に 自分のありったけを 傾けておくとしよう そうすれば 僕らは きっと たくましく前へ 進んで行けることだろう ここにいた ひたむきな自分を かけがえのない 宝物として
山茶花
冬 真っ直ぐに続く 一本の道を歩み疲れて そろそろ気の遠くなりそうな心に 傍らの山茶花の花が ほうと灯を灯す なぜ こんな季節を選んで 花を咲かせるのだろうと ちょっと勇気みたいなものが ほうと灯を灯す
壊れた独楽

壊 れ た独楽でもそれなりに回る なんだか自分が回っている ようでこんなものさえ 捨てられない で い る
