秋の夕暮れ金木犀の花の 潔い真剣さに後ろめたくて 宇宙がすすり泣いている けれん味のない沈黙がやがて ため息になりはしまいかと ついと悲しんでしまう 僕の習性 おびえにも似ている 僕などは まだまだいい方なのだと しきりに心で呟くと なんだなんだなんだ 何がいいんだかちっともわかりゃしない そう思いながら少しは慰む 秋の夕暮れ Facebookで共有Xで共有保存する