無題止まった空間には 凝縮された生命が放蕩を始め 瑞々しい若さで傾いてゆくのだ 止まった空間には 地球の運命が暗示され 無機的な笑い声が気味悪く響き 涼しい血のためには頭痛を容認する 止まった空間には 生活の一端が溢れ出し 純血のために捧げられた祈りが さざ波となって静かに遠のいてゆく いつしか自分の周りには 海だけがある 止まった空間には 永遠に明日が来ない 永遠に昨日のまんまに座り込み 今であることの価値は永遠に消失し ついに人間がどうでもよくなるFacebookで共有Xで共有保存する