つるつるの床の上で ゲジゲジは死んだ それも 生物の先生によって 簡単に踏みつぶされたのだ 生物の先生は無意識である ゲジゲジは不運である よりによって 二つしかない足のそのひとつの ちょうどよいタイミングを以て ちょうどその置かれるはずの場所に潜り込んだのだ ゲジゲジは 明らかに通過するつもりであったろう 一目散に走っているさなかに それは僕が足でつついて走らせたのだが 数十本の細い足の筋肉・・・筋肉? 筋肉でも何でもよいが それを最大限に動かしながらの 命懸けの逃亡であった 僕からは逃れた そして数メートルだけ命を永らえて・・・永らえて? 永らえたのか何か知らないけれど 不運に遭った つるつるの床の上に ゲジゲジの死が つぶれていた
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