よい

恥じらいが、よい。誠実なのが、よい。きちんと
しているのが何より、よい。それは少なからず、
僕の思い込みにもよるのだろうけれど、それはそ
れとして、よい。そのくらいのことが、許されて
も、きっと、よい。それは僕にとっての、愛の存
在しうる可能性の唯一のものであるからだ。愛と
呼べるのかどうか、それが正当な呼び方でないに
しろ、とりあえず、よい。二つの存在が、僕には
不可解に違いなく、面倒なことのようにも思われ
るけれど、必然的とも言ってよい出来事だからだ。
よい、ではないか。

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