君の笑みが見つめる
僕はただ
ちいさくうなずく
墜落する予感が 鋭い音をたててよぎり
僕は恐ろしくて そのまま身が凍りついてしまう

レモンの黄に輝く
光線がまぶしく僕を貫き通す
その拍子に
僕はバランスを失いながらも
そのまましかと身構えてみるが
もはや手後れ
僕を
がんじがらめにしている長い導火線の
先端には もう火花が走り出している

 むやみな爆発は顰蹙を買う
 それゆえ賢者は爆発しない

 というわけではないが
導火線の火花が
僕のいる空間から
ただ
かすかに音を立てて
さらさらと
降り落ちてゆく

ああ 純よ
その瞳をこそ
僕は祈ろう
純よ 純よ 純よ
僕は振り回すように
そうして君の名を呟くのだ

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